施工事例
2022.10.19
ベストフロアーシステム NW(輪型)工法
今回ご紹介するのは、ベストフロアーシステムのNW(輪型)工法です。
施設やショッピングセンターの駐車場スロープなどで、輪型の滑り止め加工がされている所を見た事がないでしょうか。
弊社のベストフロアーシステムでNW(輪型)工法も施工可能です。
輪型は職人が一つ一つ手作業で設置していきます。その後ベストフロアーシステムの施工を行い、左官工事で均した後に、滑り止めの為に表面に横筋を入れる刷毛掃きをし、輪型を綺麗に取外します。
この工法は車両の滑り止めで行う工法です。
昭和30~40年代に外国から真空脱水の技術導入して建築土木分野への応用が研究されました。
しかし、建築の平坦な土間施工ではいろいろな要因からうまくいかず、土木用途で道路の坂道の滑り止めでこの工法が残ったということです。
輪型の大きさ、間隔は滑り止め機能の点から当初特許の工法でした。
今は特許も切れて誰でも使える工法となっています。
土木のコンクリートでは水が少なくスランプが小さいので人が乗って作業して多少凸凹ができても、最終的に刷毛引きで仕上げるので結果として気にならないということです。
建築分野でもスロープはコンクリートはスランプが小さい配合を採用しているので土木分野と同様の作業ができたのでこの工法が残り現在に至っています。
真空脱水を行うのは輪型のゴムを外すタイミングが早くなり、表層部の強度が大幅に改善するために使われています。
ベストフロアーの勾配はRV工法では12%までを目安としています。
一部で30%の勾配のコンクリートに施工した実績(CN工法)はありますが特殊用途です。
NW(輪型)工法は勾配がある場所の施工が多く、勾配が大きい所ではコンクリートを締め固める作業が困難になる為、ベストフロアーシステムが最適です。
弊社では高速道路や橋梁でのベストフロアーシステムの施工が多いですが、勾配の大きな坂道などの施工にも適しています。コンクリートの事でご相談ありましたらいつでもご連絡下さい。
担当:本社 常務取締役 隈田原